企業や社内コミュニティから地域・趣味等の多様なコミュニティまで、運営や主催をしている人達同士が集まって情報共有/情報交換するイベント「コミュニティマネージャーズサミット2017」に参加しました。講演の中から、コミュニティ運営者が役立つ集客ノウハウのポイントをまとめます。
「凄いコミュニティ」から学ぶこと
コミュニティマネージャーサミット2017 | Peatixイベント開催やクラウドファンディングなど人を集めるのを支援する便利なWebサービスである「Peatix・Conpass・CAMPFIRE」の各運営の人達から、サイトの利用状況データや利用者傾向から、集客ノウハウに役立つ講演とパネルディスカッションが行われました。
「凄いコミュニティ」とは、色々な定義が考えられるとは思いますが、今回の講演では、「開催回数が多く、長く続いているのに、毎回50名超の参加者を集めている」言わば野球に例えると「打率の高い」コミュニティに注目し、そこから分かった各種運営ノウハウが発表されました。
今回のイベントは、多様なコミュニティ運営者が参加していましたが、コミュニティ規模や方向性に関わらず、大変役立つ講演だと感じました。共通して大切なのは、「最適なタイミングと内容で、想いや情熱を伝え続けること」が、相手の心を響かせ、イベント参加につながっていくものと感じました。
以下に、講演のポイントをまとめます。
「凄いコミュニティ」に共通するイベント内容
参加者視点で「参加しやすくて、お得感があって、イベント後もつながりが持てる」事がポイントと感じました。
- LT(ミニ講演)が多いなど、参加者が興味あるテーマの情報収集を手軽にできる
- 初心者向けが考慮されていて、参加に対してハードルが低く設定されている
- 参加者同士での交流要素がある
3つの告知タイミングで、やることは決まっている
凄いコミュニティは、イベント告知後、時間経過に応じて共通するアクションを取っているとの事。
イベント告知で、参加してもらう人の心を響かせるには、「開催にどのような想いがあるか?情熱の高さや本気度は?これまでや他と何が違うのか?イベント当日に向けたプロセスは?」を、適切な内容とタイミングで伝え続けることが大事だと感じました
- 「告知直後」は、レギュラーメンバーや過去参加者へのSNS告知が最適
- 告知1週後からの「停滞期」はゲスト登壇者や影響力がある参加者に拡散依頼する。当日に向けたプロセスやストーリを伝えるようにする
- 開催1週前の「加速期」は、徹底告知をする
(スマホ表示を意識した告知)
- 先頭に”バズワード”(コツが分かる、プロが教える等)を入れた分かりやすい「タイトル」
- スマホでの表示が切れないように「文字数」に気をつける
- スマホを見てそうな「暇な時間帯」を狙って発信する
パネルディスカッションまとめ
各運営者からの講演後は、パネルディスカッションが行われました。こちらも、コミュニティ運営に役立つ話が多くて参考になりました。以下に、個人的に気になったポイントをまとめます。
長く続くコミュニティ作りに向けて大事なこと
- 立ち上げたばかりのコミュニティは、「2回目の開催」が今後の鍵になる
- マンネリ対策としては、テーマを広げたり、切り口や観点を変えたり、ハードルを低くしたり時に小規模開催にしたりして、少しずつ「変化」を持たせる
- 安定している多くのコミュニティは「定期開催」している
- メンバーの脱退・脱皮を前提とした新陳代謝のある運営設計をする
コミュニティマネージャー向きのスキル/マインドセットとは?
- 人を相手にするコミュニケーションが好きか?
- 特定ジャンルに捉われず「好奇心」が旺盛か?
- 参加者が喜ぶネタやトレンドを見つける力があるか?
- 効率な運営のために、各種ITツールが使いこなせるか?
気になったキーワード
- 「GIVE&GIVE」「恩送り」「発信し続ける」
- 「借りの未決済状態」を、弱くゆるやかに保持し続ける
- 「3分の1ルール」→人数構成は「知り合い/友達の友達/それ以外」
- 開催日程ベストは、「有料で、水曜木曜19時開催」
- 開催日程ワーストは、「無料で、金曜20時開催」(飲み会に負ける傾向)
(祝)5周年「コミュニティマネージャーズサミット」
「コミュニティマネージャー感謝の日」から名称変更し、「コミュニティマネージャーズサミット2017」となった本イベントですが、今回で5周年という事でおめでとうございます!
私は、地元地域の武蔵小杉で朝活コミュニティを3年主催している立場で、今回3回目の参加となったのですが、運営に役立つノウハウを知ることが出来たり、講演後のグループディスカッションや懇親会を通じて、思わぬ出会いや繋がりができて、今回も参加できて大変有意義でした。
このイベントがキッカケで、以前、「未来食堂での読書会開催」に繋がったことがありましたが、同じように、共通点のあるコミュニティ同士の繋がりやコラボで、楽しいことが企てられたら嬉しいと思いました。
当日の役立つ資料が公開中!
昨日使用したスライドをSlideshareにアップしてみました。コミュニティマネージャーサミット2017〜海外トレンド&イベントチェックリスト – https://t.co/uAPAlxkpwE #CMSummit
— Hiroyasu Ichikawa (@SocialCompany) January 24, 2017
昨日の資料をアップしました。「connpass運営が選ぶこのコミュニティがすごい!」 https://t.co/ZfZVK9C898 #CMSummit
— 佐藤治夫 (@haru860) January 23, 2017
昨日お話させて頂いた資料をアップしました。「ピーテックス データで紐解く集客のコツ」 https://t.co/Dc9kFxtOOn #CMSummit https://t.co/FRi7aXycMp
— Yuji Fujita (@YujiFujita) January 24, 2017
#CMSummit 先ほどご紹介した イベントプランニングチェックシートです。是非ハッシュタグをつけてコメントをお寄せ頂けたら幸いです:) https://t.co/NqKrqeqixs
— Hiroyasu Ichikawa (@SocialCompany) January 23, 2017
開催レポート記事
- コミュニティマネージャーサミット2017開催レポート
- イベントに集客する極意とは⁉︎ コミュニティマネージャーサミット2017開催 #CMSummit | kunihirostudy by norman.jp
個人的な参加感想
共通点のある繋がりを多く作るのは難しいかったけど、参考になるイベント開催ノウハウ知れたし、少ないけど、地域繋がりが出来たので良かった良かった。情報提供なのか?交流の場なのか?のバランスを取るのってなかなか難しいとなぁと。
— じゅんろぐ@こすぎ朝学 (@jun1log) January 23, 2017
【過去のコミュマネ関連レポート記事】
- コミュニティ運営者同士のノウハウ共有の場で出会ったキーワードが新鮮だった
- 【参加レポ】上手く機能するコミュニティに共通する3因子とは?
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